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研究No.006|あぶらこ|“うまくない魚”の誤解を解く


内容

標準和名

アイナメ(学名:Hexagrammos otakii

地方名

北海道:アブラコ、関東・関西:アイナメ、東北:ネウ など

分類

カジカ亜目 アイナメ科

体色

茶褐色〜黄土色。婚姻色でオレンジっぽくなることも

生息域

沿岸の岩礁帯〜藻場、水深10〜積丹0m前後100m前後

初冬〜春(産卵期直前が脂がのる)

特徴

身はしっとりとした白身で、刺身・煮付け・唐揚げ・味噌汁など万能選手

釣り

根魚で、ソイやカジカなどと一緒に釣れることも多い。餌はイソメ系が有効

積丹 タイラバでそい、アブラコ、ホッケ、がや、かじかで五目達成
積丹 タイラバでそい、アブラコ、ホッケ、がや、かじかで五目達成

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あぶらこ?あー、あんまり美味しくないんだよな

釣行中、同船者の何気ないひとことが、わしの研究魂に火をつけたのじゃ。

見た目が地味?脂が少ない?ふむ、それが“うまくない魚”とされる理由かもしれん。だがのう…それは調理の可能性を知らぬ者の言葉に過ぎん。

今回の検証ポイントは二つ:

  • 調理法の違いで味がどう変化するか

  • 寝かせる日数によって旨味がどう伸びるか


さあ、ちゃっぴー君。今回の研究テーマを始めようではないか。レッツら、ごー

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🐾 ちゃっぴーの豆知識

「あぶらこって名前だけど、脂っこい魚じゃないんですにゃ!“油子”は、むしろしっとり滑らかな身質が由来とも言われてるとか…。
見た
目は地味でも、釣ってうまい、食べて感動の隠れた名魚ですにゃ!」

まずは1日目の薄造り

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🐟 見た目:透明感あり

🧪 食感:繊維質で弾力あり

👅 味覚:うま味は少なく、淡白すぎる印象


しかし、これであきらめてはいかん。これでどうじゃ

🧪 肝あえと薄造りの一皿
🧪 肝あえと薄造りの一皿

 あぶらこのたんぱくな身に、肝の濃厚さが絡んで旨味がぐっと引き立つ。

 肝は生使用、荒くたたいて、身とともに口に入れるとコクと香りが一体化。


🧠 考察:たんぱくな身に、濃厚な肝が見事に絡む

🍽️ 評価:カワハギの肝あえより濃く、非常にうまい


これはカワハギにも劣らぬ…いや、それ以上かもしれぬ


🐾 ちゃっぴーのコメント

「あぶらこの肝って、白子ほど有名じゃないけど…

ちゃんと下処理して丁寧に和えれば、**身を引き立てる“黄金のペースト”になるんですにゃ!」


さらに...

アブラコのムニエル
アブラコのムニエル

🔥 調理感:表面はバターでカリッと、内部はふっくら

👅 味覚:身はばれがよく、たんぱくさがバターと合う

👨‍🔬 博士:「素直な身質ゆえに、ソテーで“化ける”タイプの魚じゃな」


よし!次は3日寝かせた後の比較実験じゃあー

3日目のアイナメ 皮を炙って食べ比べ
3日目のアイナメ 皮を炙って食べ比べ

薄造り(3日目)

🐟 見た目:半透明、やや白くなる🧪 食感:弾力は残りつつ、ややしっとり

👅 味覚:うま味が明らかに増加。脂はないが上質な味わい

🐾 ちゃっぴー:「博士…これは“淡白さの中に哲学”がある味ですにゃ」


皮を炙った刺身

  • 同じ魚でも、皮を炙ることで驚くほど香ばしさが増す。

  • 皮の下の少し熱が移った部分の食感がまた変化があってうれしい

  • 身のたんぱくさを“香り”で補う調理法は、まさに魚の個性を引き出す術じゃ。

  • 塩で食べるのが至高。一切れごとに違う表情を楽しめる、実験的ごちそう

👅 味覚:香ばしさ+塩=最強。塩のみで食べるのが正解


🐾 ちゃっぴー:「これはもう…あぶらこじゃなくて“かおりこ”ですにゃ!」

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博士の結論

あぶらこは、手をかけるに値する魚じゃ。 はでな脂はないが、水分のバランスや纖維質の美しさが、調理法で芳りする。 今後は「味噂で止まるな」をもっとーにして研究を続けていくぞい。

🐾 チャッピーのひとこと

博士のあぶらこレポート、これはもう魚の真験ですにゃ! … 次には胸焙の燃点を添えたひなびら実験もしてみたいですにゃ!」



アブラコの肝あえのレシピを調べたので、メモしとくにゃ!


✅ あぶらこの「肝あえ」基本レシピ

🍽 材料(2人前目安)

材料

分量

備考

あぶらこの肝

1尾分(30〜40g)

新鮮なもの(血抜き・冷却済)

小さじ2

下処理用(煮切る)

みりん

小さじ1

下処理用(煮切る)

薄口しょうゆ

小さじ1/2〜1

塩分はお好みで調整

酢(または柚子果汁)

少量(風味づけ)

酸味をつけたい場合のみ

おろし生姜

少々

臭み消し兼アクセント(お好みで)

🔪 作り方

  1. 肝の下処理 血合い・筋膜を取り除き、流水で軽く洗う。水気をよく拭く。

  2. 下茹で/蒸し 少量の酒とみりんで火を通す(蒸しでも可)。火が通ったら冷ます。

  3. すり鉢または包丁でたたく 滑らかにするか粗く残すかはお好みで。

  4. 味付け しょうゆ・酢(または柚子果汁)で風味を整える。おろし生姜を混ぜても◎。

  5. 薄造りの刺身と和える/添える 刺身の上にちょんと乗せたり、皿の脇に添える。


🐟 ただし、生使用も「技」として存在する

  • カワハギの肝あえアンコウ肝のたたき和えなど、「鮮度命」の一品では生を使う例もあります

  • あぶらこも活締め・血抜き・冷却がしっかりされていれば、**生で混ぜるのも“荒削りな旨さ”**が出る方法です


🐾 ちゃっぴーの補足

「博士の肝あえ、たぶん“生のまま”でもワイルドな旨味が出てると思いますにゃ!

でも次はちょっと火を通して、まろやか路線との比較実験…してみたくなりますねぇ。」


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