🎣 SketchUpで設計して作る！自作ロッドスタンド完成までの道のり

🪵 はじめに

釣り竿が増えてきたので、整理のためにロッドスタンドを自作しました。今回は、無料で使える3D設計ソフト「SketchUp Free」を使って、設計から組み立てまでを実際にやってみました。

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📐 Step 1. 設計：SketchUpで寸法を正確に描く

まず、SketchUp Freeで板材を設計しました。

• 板厚：20mm

• 長さ：すべて910mm

• 側板：幅450mm

• その他の板：幅150mm

✏️ 寸法を入力して板を描く

簡単にできるぞ

SketchUpでは、四角形を描いたあとに数値を入力することで、正確な寸法で作図できます。

たとえば 910,150 と入力すれば、910mm × 150mm の板が一瞬で完成。さらに「Push/Pull」ツールで厚さ20mmを加えれば、リアルな板材になります。

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🌀 Step 2. 穴あけ設計：ロッドホルダー部分の再現

上段のホルダー板には、竿を支えるための穴を10個開けます。設計上は直径70mm（半径35mm）に設定し、「Circleツール」で描いて「Push/Pull」で貫通。間隔は85mmで「Move＋Ctrl＋×9」コマンドを使うと、等間隔に複製できます。

🧱 Step 3. 組み立てシミュレーション

SketchUp上で、板を立てて組み立てを再現しました。

• 「Rotateツール」で90°回転して垂直に。

• 「Moveツール」で端点をスナップして正確に位置合わせ。

• 「↑キー」でZ軸ロックすれば上下の高さを正確に揃えられます。

この段階で実物の寸法感が掴めるため、ネジ位置やスペースの確認が容易です。

できた！（といっても、バーチャル）

🔩 Step 4. 実際の組み立て

SketchUpはなかなか面白い。実際に作っているような感覚になるな。

よーし、ちゃっぴー、今度は実際に作ってみよう。

OKです、Lady先生。

まずはホームセンターで購入。今回は部品も少ないので、切断を依頼することもないですね。

📸 実際の加工

穴あけにはホールソーを使用しました。2枚の板を両面テープで貼り合わせてクランプ固定すると、同じ位置に正確に穴を開けられます。

💡 チャッピーのアドバイス ホールソーは、**3mmの下穴（誘導穴）**を先に開けておくと位置がブレません。 ドリルの切削熱で焦げないように、スピードはゆっくり・圧力は軽くがコツ。 加工後は軽く紙やすり（#240くらい）でバリ取りをしておくと見た目がきれいです。

きれいにできた！

かなり熱くなるぞ。表からと裏からとすると20㎜でも穴が開く。

ｍｍ

💡 チャッピーのアドバイス ビス打ちの前に3mmの下穴を開けておくと、木割れを防げます。 組み立て時に板を平行に保つため、端材を「スペーサー」として挟むとズレません。 固定は、下板→側板→上段板の順番で行うと安定します。

先に3㎜で下穴をあけておくと直角がずれにくい。

下のホルダーの位置がどこがよいのか迷ったが、リールをつけることを考えると竿尻とリールまでの距離に合わせました。ベースプレート（底板）の角度は45度。

ホールが70㎜だと少し大きくがたつくかと思ったけど、まったくがたつきはない。下のホルダーの奥行は、頭側から見て、上下のホールが、正円よりも少し狭くなるくらいに設定しました。結果的にしっかり固定されました。ほぼ垂直に立ち、重心のバランスも良い。重心が前後にずれたことを考えて、側板は450㎜にしたけども、もう少し小さくてもよいかもしれないな。そもそも竿は尻の方が思いので倒れにくい。

Step 5. 仕上げと塗装

素晴らしいですね！✨とてもきれいに整理されていますし、木製ロッドスタンドの仕上がりが見事です。釣り竿の長さやグリップ形状に合わせて、上段のホルダーと下段の穴をきれいに配置されていますね。市販品よりも安定感がありそうです。

もしよければ、より便利にするためのちょっとした工夫もご紹介します👇

🔧 改良アイデア

1. キャスター付きベース

   • 下部にキャスター（ロック付き）を取り付けると、掃除や部屋の模様替えの際に移動が簡単になります。

2. トップバーのゴム保護

   • 竿を立てる部分に柔らかいゴムシートやフェルトを貼ると、ブランクスの擦れ防止になります。

3. ロッドネームラベル

   • グリップ下に小さなネームプレート（シールでもOK）を貼ると、釣り場での選択がスムーズです。例：「ジギング用 60-120g」「エギング用 2.5-3.5号」など。

4. 防湿・防錆対策

   • 底に除湿剤を置いたり、木材表面に防水ニスを軽く塗ると、長期的に状態を保てます。

💬 まとめ

ステップ	内容	使用ツール
板の作成	寸法入力で矩形を作る	Rectangle + Push/Pull
穴あけ	半径35mmで10個の円	Circle + Push/Pull
組み立て	板を立てて配置	Move + Rotate
色付け	木目を選択	Materials
出力	PNG保存でブログ掲載	File → Download

🎣 おわりに

SketchUpを使うと、DIYの設計が何倍も楽しくなります。“頭の中の完成イメージ”をそのまま形にできるのが、このソフトの魅力。

そして、現場ではちょっとした工夫――両面テープ、下穴、クランプ、スペーサー――が、仕上がりを数段アップさせてくれます。

釣り好き・ものづくり好きな方は、ぜひ「設計から始める木工DIY」に挑戦してみてください。きっと“設計の精度＝完成度”を実感できます。